保護機能とスキャンの管理(コマンド解説)

Kasperskyの保護機能とスキャンをコマンドラインから管理できます。

【コマンド構文】

avp.com <コマンド> <プロファイル|タスク名> [/R[A]:<レポートファイル名>]

avp.com STOP <プロファイル|タスク名> /password=<パスワード> [/R[A]:<レポートファイル名>]

コマンド実行時に設定できるパラメーターは、次のとおりです。

<コマンド>

Kasperskyの機能とスキャンは次のコマンドを使用して管理できます。

START – 保護機能またはスキャンを開始する。

STOP – 保護機能またはスキャンを中断・停止する。

STATUS – 保護機能またはスキャンの現在のステータスを表示する。

STATISTICS – 保護機能またはスキャンの統計情報を画面に表示する。

STOPコマンドを実行するには、パスワードの設定が必要です。

<プロファイル|タスク名>

保護機能、スキャン、アップデートを<プロファイル>の値として指定できます。下にある表の値を使用します。

任意のオンデマンドスキャンまたはアップデートタスクの名前を<タスク名>の値として指定できます。

<パスワード>

Kasperskyで設定されているパスワードを指定します。

/R[A]:<レポートファイル名>

/R:<レポートファイル名> – 重要なイベントだけをレポートに記録します。

/RA:<レポートファイル名> – すべてのイベントをレポートに記録します。

絶対パスまたは相対パスを使用できます。省略時は、スキャン結果およびすべてのイベントが画面に表示されます。

<プロファイル>の値には、次の表にある値の1つを指定します。

RTP

すべての保護機能/Protection(RTP)

保護機能が完全に無効になっている場合は、avp.com START RTPコマンドによってすべての保護機能が開始されます。

保護機能がコマンドプロンプトのSTOPコマンドによって無効になっている場合は、avp.com START RTPコマンドでは開始されません。これを開始するには、avp.com START <プロファイル>コマンドを実行します。<プロファイル>には特定の保護機能の名前を指定します。例えば、「avp.com START FM」と指定します。

pdm

プロアクティブディフェンス

FM

ファイルアンチウイルス/File_Monitoring(FM)

EM

メールアンチウイルス/Mail_Monitoring(EM)

WM

ウェブアンチウイルス/Web_Monitoring(WM)

ウェブアンチウイルスのサブ機能の値は次のとおりです。

httpscan (HTTP) – HTTPトラフィックをスキャンします。

sc – スクリプトをスキャンします。

IM

メッセンジャーアンチウイルス/IM_Monitoring(IM)

AP

アンチフィッシング

Updater

アップデート

Rollback

前回のアップデートのロールバック

Scan_My_Computer

スキャン

Scan_Objects

カスタムスキャン

Scan_Quarantine

隔離されているファイルのスキャン

Scan_Startup(STARTUP)

スタートアップオブジェクトのスキャン

Scan_Vulnerabilities(SECURITY)

脆弱性スキャン

コマンドプロンプトから開始した保護機能やスキャンの実行には、Kasperskyの画面で設定されている値が使用されます。

例:ファイルアンチウイルスを有効にする

avp.com START FM

例:コンピューターのスキャンを停止する

avp.com STOP Scan_My_Computer /password=<パスワード>

保護機能とスキャンの管理