プライバシークリーナー
ユーザーがコンピューターで行った動作は、システム内に登録されます。保存されるデータには、ユーザーが入力した検索クエリーやアクセスしたWebサイト、起動したプログラム、開いて保存したファイル、Windowsのシステムイベントログ、一時ファイルなどがあります。
このようなユーザーによる動作の情報には、個人情報(パスワードなど)が含まれる場合があり、侵入者の手に渡って分析される可能性があります。これらから情報が盗まれるのを防ぐ方法を、ユーザーが十分に知らないことがよくあります。
Kasperskyには、プライバシークリーナーウィザードが含まれています。このウィザードは、システム内でのユーザーの動作やOS設定の履歴を追跡し、ユーザーの操作に関する情報の保存に寄与します。
ユーザーの操作に関連するデータは常に累積されます。ファイルの起動や文書のオープンなども、記録されます。Windowsのシステムログには、システム内で発生した数多くのイベントが記録されます。このため、プライバシークリーナーウィザードを繰り返し実行すると、前回ウィザードを実行したときに消去されなかった操作の履歴が検出されます。Windowsのログファイルなどの一部のファイルは、ウィザードがデータを消去しようとするときに、システムで使用されている場合があります。こうしたファイルを削除するために、ウィザードによってWindowsの再起動が促されます。再起動時に、このようなファイルが再度作成され、再び操作の履歴が検出される可能性があります。
ウィザードは一連のウィンドウ(ステップ)で構成されており、[終了]をクリックします。ウィザードを任意の段階で中止する場合は、[キャンセル]をクリックします。
と をクリックして前後のウィンドウを移動できます。作業完了後にウィザードを閉じるには、プライバシークリーナーウィザードを開始するには
- メインウィンドウ左側で[セキュリティプラス]をクリックします。
- メインウィンドウ右側で をクリックします。
ウィザードのステップ
1.ウィザードの開始
が選択されていることを確認し、 をクリックしてウィザードを開始します。
2.操作履歴の検索
ウィザードは、コンピューター上での悪意のあるソフトウェアによる動作の痕跡を検索します。スキャンには時間がかかる場合があります。検索が完了すると、ウィザードは自動的に次のステップに進みます。
3.処理の選択(操作履歴の検索の完了)
検索が完了すると、検出された操作の痕跡と、痕跡を消すための処理が表示されます。ウィザードの処理レポートが、リストとして表示されます。
グループ内の処理を表示するには、グループ名の左側にある をクリックします。
ウィザードで一定の処理を実行するには、その処理を にします。初期設定では、推奨項目と強く推奨される項目がすべて実行されます。特定の処理が行われないようにするには、該当する項目を にします。
初期設定で になっている項目を にしないでください。コンピューターが脆弱となります。
ウィザードが実行する一連の処理を設定したあと、
をクリックします。4.操作履歴の消去
ウィザードは、前のステップで選択された処理を実行します。操作の履歴の消去には、時間がかかる場合があります。特定の履歴を消去するには、コンピューターの再起動が必要となる場合があり、その場合は通知が行われます。
クリーンアップが完了すると、ウィザードは自動的に次のステップに進みます。
5.ウィザードの終了
Kasperskyの動作の完了時に必ずユーザーの操作の履歴を自動的に消去したい場合は、ウィザードの最後の画面で
を にします。操作の痕跡をウィザードを使用して手動で削除する場合は にします。をクリックしてウィザードを終了します。
関連項目 |