Internet Explorer設定診断ウィザード

Microsoft Internet Explorerでは、ユーザーが選択した設定値や初期設定によってセキュリティ上の問題が生じることがあり、場合によっては、特別な分析と設定を必要とします。

ここでは、Internet Explorerで使用するオブジェクトとパラメーターの例と、それらが潜在的なセキュリティ上の問題にどう関連するかを紹介します。

  • Microsoft Internet Explorerのキャッシュ – インターネットからダウンロードしたデータを、次回はダウンロードしなくてよいようにキャッシュに保存します。そうすることで、Webページのダウンロード時間を短縮し、インターネット上のトラフィックも低減します。さらに、キャッシュには機密情報が含まれており、キャッシュからユーザーのWebサイト訪問履歴も入手可能です。悪意のあるソフトウェアの中には、ディスクをスキャンするときにキャッシュもスキャンするものがあり、例えば、ユーザーのメールアドレスが侵入者の手に渡ってしまう可能性があります。保護を強化するために、Microsoft Internet Explorerを閉じるたびに、キャッシュを消去することをお勧めします。
  • 登録されているファイルの種類を表す拡張子の表示 – ファイル名の編集をしやすくするため、拡張子の表示を無効にできます。ただし、ファイルの拡張子を表示することが役立つ場合もあります。多くの悪意のあるオブジェクトのファイル名には、拡張子に似せたシンボルの組み合わせが実際の拡張子の前に挿入されています。本当のファイル拡張子が表示されない場合、ユーザーは、ファイル名のうち拡張子に似せた部分だけを見て、悪意のあるオブジェクトを無害なファイルだと判断する可能性があります。保護を強化するため、登録されたフォーマットのファイル表示を有効にすることをお勧めします。
  • 許可するWebサイトのリスト – Webサイトの中には、許可するサイトのリストに追加しないと正しく動作しないものがあります。同時に、悪意のあるオブジェクトも、侵入者が作成したWebサイトへのリンクをこのリストに追加する可能性があります。
注意

設定によっては、特定のサイトの表示で問題が発生する場合があります(ActiveXコントロールが使用されている場合など)。この問題は、該当するWebサイトを許可するURLリストに追加することで解決できます。

ブラウザーの分析と設定は、Internet Explorer設定診断ウィザードで実行されます。このウィザードは、ブラウザーの最新の更新がインストールされているかをチェックし、現在のブラウザー設定によって悪意のあるエクスプロイトに対してシステムが脆弱とならないことを確認します。ウィザードが完了するとレポートが生成されますが、分析を受けるためにこれをKaspersky Labに送信できます。

ウィザードは一連のウィンドウ(ステップ)で構成されており、[戻る][進む]をクリックして前後のウィンドウを移動できます。作業完了後にウィザードを閉じるには、[終了]をクリックします。ウィザードを任意の段階で中止する場合は、[キャンセル]をクリックします。

ウィザードを開始する前に、Microsoft Internet Explorerのウィンドウをすべて閉じてください。

Internet Explorer設定診断ウィザードを開始するには

  1. メインウィンドウ左側で[セキュリティプラス]をクリックします。
  2. メインウィンドウ右側で[Internet Explorer 設定診断]をクリックします。

ウィザードのステップ

1.ウィザードの開始

[Internet Explorer設定の診断の実行]が選択されていることを確認し、[進む]をクリックしてウィザードを開始します。

2.Internet Explorer設定の診断

ウィザードは、Microsoft Internet Explorerの設定を分析します。ブラウザー設定の問題点の検索には、時間がかかる可能性があります。検索が完了すると、ウィザードは自動的に次のステップに進みます。

3.修正する項目の選択(問題点の検索の完了)

前のステップで見つかった問題点は、危険のタイプに基づいてグループ分けされます。

グループ内の処理を表示するには、グループ名の左側にある Kapersky Antivirus plus group Internet Explorer設定診断ウィザード をクリックします。

ウィザードで一定の処理を実行するには、その処理を Kapersky Antivirus nbox on vista Internet Explorer設定診断ウィザード にします。初期設定では、推奨項目と強く推奨される項目がすべて実行されます。特定の処理が行われないようにするには、該当する項目を Kapersky Antivirus nbox off vista Internet Explorer設定診断ウィザード にします。

注意

初期設定で Kapersky Antivirus nbox on vista Internet Explorer設定診断ウィザード になっている項目を Kapersky Antivirus nbox off vista Internet Explorer設定診断ウィザード にしないでください。コンピューターが脆弱となります。

ウィザードが実行する一連の処理を設定したあと、[進む]をクリックします。

4.Internet Explorer設定の修正

ウィザードは、前のステップで選択された処理を実行します。ブラウザーの設定には時間がかかる場合があります。設定が完了すると、ウィザードは自動的に次のステップに進みます。

5.ウィザードの終了

[終了]をクリックしてウィザードを終了します。

関連項目

ウィザードが行った変更のロールバック

Internet Explorer設定診断ウィザード